中世における東氏230余年間の居城であった篠脇城の跡については古くから知られていたが、その生活の場であった館跡については全くしられないまま440年余を経て今日に至っていた。 昭和54年6月大和町牧地区のほ場整備工場中発見されて、同55〜58年に第一次発掘調査が実施された結果 、多数の輸入陶器片や宋銭をはじめ高級な陶器顆、木製品、石製品、金属製品など膨大な出土があり、東氏文化を知る上に貴重な資料を得ることができた。殊に、ほぼ完全に500年前の姿を残している池を中心とした庭園遺構の検出は全く思いがけないことであった。中島を配した優雅な池泉部は風情まことに素晴らしく、中世武将の館跡庭園として学術的価値も認められて、昭和62年に国の名勝に指定された。